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【ワンポイントギーシュ】 砕けない使い魔(仗助)登場。レビテーションでC・Dを封じるなどギーシュには珍しく頭脳派。でも結構ゲス野郎。 露伴未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 絶頂の使い魔(ディアボロ)登場。杖を折られて殴られただけで被害は少ない。 使い魔は静かに暮したい(デッドマン吉良)登場。手を撃ち抜かれた後、足蹴にされた。その後も顔面を叩き壊されたり、怪我の絶えないギーシュ。 康一未登場。マスターがアンリエッタの為、出られてもチョイ役か? DIOが使い魔!?(DIO)登場。出るキャラみんなブラックの中、全身ハリネズミになって保険室送り。最近ようやっと復帰したらしい。 slave sleep~使い魔が来る(ブチャラティ)登場。ブチャラティに拷問されるが、モンモランシーの励ましもあって、脱・マンモーニ。妙に強い。ブチャラティに完全敗北するものの、ゲスにもならず目覚めた奴隷。……が、十四股をしていたことがばれ、制裁。 ジョセフ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの兄貴(プロシュート)登場。決闘中、ザ・グレイトフル・デッドによりミイラ同然にされた上、首の骨を折られて死亡。歴代ギーシュの中で一番不幸なギーシュ。 スターダストファミリアー(承太郎)登場。歴代ギーシュの中で一番優しく、紳士的なギーシュ。精神的成長を遂げるなど、ルイズ・承太郎に次ぐスタメン級の扱いを受ける。 見えない使い魔(ンドゥール)登場。二回殴られただけで、絶頂と並んで被害が少ない。 L・I・A(仗助)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 偉大なる使い魔(プロシュート)登場。肘打ちから踏みつけという兄貴の黄金説教コンボをくらう。同じ兄貴でもここまで扱いが違うのはすごい。 引力=LOVE?(徐倫)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの番鳥(ペットショップ)登場。肉の芽を植え付けられ、ルイズの忠実な下僕となる。なんかいつもニコニコしている。 ゼロと奇妙な鉄の使い魔(リゾット)登場。リゾットからは何もされることなく、二股相手に平手打ちをくらっただけ。歴代ギーシュの中で最も被害が少ないギーシュ。 フー・ファイターズ 使い魔のことを呼ぶならそう呼べ(FF)登場。のっけから二股を解消しているので、決闘に発展するか疑問視されていた。だが結局勘違いから決闘を申し込んだ。 ハルケギニアのドイツ軍人(シュトロハイム)登場。そこらへんのダメ将軍なんかよりもすごい指揮官っぷりを見せる。時間切れより決着つかず。 アナスイ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 法皇は使い魔(花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 亜空の使い魔(ヴァニラ・アイス)登場。DIOと並んで最も地獄に近いギーシュとされていたが、何と杖を折られただけで済んでしまった。その後、一部でヌケサクのあだ名が定着する。 白銀と亀な使い魔(亀ナレフ)登場。珍しく真面目なポルナレフに説教された。最後は墜落して保健室行き。 使い魔は皇帝<エンペラー>(ホル・ホース)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ACTの使い魔(康一)登場。康一君を無駄に痛めつけるなど最低のゲス野郎。康一から怒りの鉄拳制裁をくらい、舎弟フラグと低身長フラグが立つ。 几帳面な使い魔(虹村形兆)登場。覚醒したバッドカンパニーにワルキューレを吹っ飛ばされて降参。実は全く被害を受けていない。(だが決闘前に平手打ち、ワインのビンで殴られる、右ストレートのコンボを食らっている) ファミリアー・ザ・ギャンブラー(ダニエル・J・ダービー)登場。ダービーの計略によりワルキューレすら出せずにコイーン。 星を見た使い魔(空条徐倫)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 奇妙なルイズ(スタープラチナ)登場。瞬殺。 ゼロのパーティ(サイト、花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロと奇妙な隠者(ジョセフ)登場。他のギーシュ達とは逆に、ジョセフから決闘を申し込まれた。 ゼロの世界(リンゴォ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 使い魔波紋疾走(ジョナサン)登場。圧倒的な格の差を見せつけられ敗北。そんなジョナサンを見て成長するだろうか。 メロンの使い魔(花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? マジシャンズ・ゼロ(アヴドゥル)登場。マジシャンズ・レッドに恐れをなしてしまい、ギー茶を作ってしまった。社会的にかなりの被害を受ける。 老兵は死なず(ジョセフ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 凶~運命の使い魔~登場。ローリングストーンズにつぶされた。 微熱のカウボーイ(マウンテン・ティム)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 割れないシャボンとめげないメイジ(シーザー)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 使い魔の魂~誇り高き一族~(シーザー)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの予報図(ウェザー・リポート)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ポルポル・ザ・ファミリアー(ポルナレフ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの使い魔への道(ドラゴンズ・ドリーム)登場。はからずも龍の夢が予知した通りの未来になる。食堂に居た人達全てを不幸にしてキュルケから鉄拳制裁を受けた。 エルメェス未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 愚者(ゼロ)の使い魔(イギー)登場。しかし、決闘の場面をキング・クリムゾンされてしまった。 女教皇と青銅の魔術師(ミドラー)待望のギーシュ主役作品。が、いきなり死亡フラグが立った。 サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔(アバッキオ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? サブ・ゼロの使い魔(ギアッチョ)登場。ギアッチョに殺されそうになるが、ルイズの嘆願で一命を取り留める。 逆に考える使い魔(ジョースター卿)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの変態(メローネ)登場。もはや理解不能。 ゼロの究極生命体(カーズ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ディアボロの大冒険Ⅱ(ディアボロ)登場。俺TUEEEEEEEEE状態のディアボロに軽くあしらわれる。経験値要員としか見られていない。 アバッキオ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 鏡の中の使い魔(イルーゾォ)名前のみ登場。鏡の中の世界に引きずり込まれてそこで死亡。 ナランチャ・アバ・ブチャ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? はたらくあくま(デーボ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも。 start ball run(ジャイロ)登場。男の誇りを粉砕されるも、倍になって復活。そのあと男の世界に目覚めた模様。 サンドマン未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 爆炎の使い魔(キラークイーン)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 使い魔はゼロのメイジが好き(ストレイキャット)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 本気男(ホルマジオ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 新世界の使い魔(プッチ神父)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 戻る
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そこは薄汚い店だった。 壁や棚の至る所に武具が乱雑に並べられていて埃臭い。 ドアの音に気付いたのか、店の奥から出てきた主人は胡散臭げにルイズとギーシュとペットショップを見つめる。 何も言わずにパイプをプカプカと吸っていたオヤジだが。 ルイズとギーシュの紐タイに描かれた貴族の印に気づくと、途端に笑顔になった 「これはこれは、貴族の旦那様方がこんな所まで一体何の御用で?」 「ナイフを買いに来たんだけど」 顔を見ずに告げるルイズに少しムッとする親父。 だがすぐに気を取り直すと、営業用スマイルを浮かべながら店の奥に引っ込む。 何で貴族が武器なんて買いに来るんだ?誰が使うんだ?と言う疑問は親父の頭には無い 今、考えている事はどうやって金貨一枚でも多く分捕ってやるか。それだけである。商売人の鏡だ。 (絶~っ対にボッタくってやんぜ~!) と、親父が意気込んで数十秒が経った後、立派なナイフを店の奥から持ってきた。 柄や鞘には眩い宝石がちりばめられ、刀身の艶やかさ、柄拵えの流麗さは、芸術的な作品と呼べるだろう。 それはそれは見事なナイフであったそうな。 「店一番の業「これで良いわ」 喜色満面で口上を述べようとしている親父を手で制し、ルイズがその手に持ってきたのは店の棚にダース単位で置いてある二束三文の安物ナイフであった。 親父は焦った。何処にでもある大量生産品のナイフでは、幾ら世間知らずの貴族が相手だと言えども値段を誤魔化す事ができない。 しかし、折角の上客を逃すわけにはいかない、長年の商売で鍛えた舌を全力で回しながら口上を述べる。 「貴族の旦那様!これは、かの高名なゲルマニアの錬金魔術師ナンチャラカンチャラ卿の「おいくら?」 親父の言葉を半分も聞いていないルイズが途中で遮る。 だが、親父は諦めない。少しでも可能性がある限り、男は度胸!何でも試してみるものさであった。 「魔法がかかってるから鉄だって一刀「おいくら?」 取り付く島も無いルイズ。 半分諦めながらも微かな希望に掛けて親父は喋り続ける。 「今なら大特価!エキュー金貨で千七「おいくら?」 親父は机の上に沈んだ。完全な敗北である。 それに関わらず、ルイズは手元のナイフを弄繰り回していた。 夢で出て来た男が投げたナイフに最も近い形であり、持ってるだけで夢の中の男を思い出してルイズは何故か安心した。 味も確かめようとして、レロレロと舐めてみている。 「プッ・・・・ハハハハ!ザマーねーな親父ィ!」 突然、男のダミ声が店内に響き渡った。 少し驚いた二人と一羽が声の元を見てみるが、乱雑に剣が積み上げられているだけだ。 「うるせーぞデル公!」 半ギレした親父の負けず劣らずなダミ声がそれに応える。 親父の視線の先を見てみると、そこには一本の剣があった。錆びだらけでやたらとボロイ。 「世間知らずの貴族に売り込めないようじゃ守銭奴の名が泣くぜ!ガハハハハハ!」 どういうメルヘンやファンタジーなのだろうか、剣が喋っている。 「インテリジェンスソード?」 呆れたようなルイズの声に気付いたのか、剣がこっちを向く前に――――――親父の目がキュピーンと光った。 「そうですとも!貴族のお嬢様! こいつは確かに意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさ! 所々に錆びが浮いてますが、切れ味はそんじょそこらの安物には負けませんぜ! 声が煩いなら、そこの鞘に突っ込んどけば静かにさせられます! 今なら特別価格!新金貨百枚程でこのデルフリンガーをお譲りいたしますぜ」 厄介払いも兼ねる事ができるので割と必死であった、が。 それにしても、この親父ノリノリである。 「哀れな平民を助けると思って、デル公を買ってやってくれませんでしょうか!」 しかし、くだんのルイズは既に興味を無くしておりナイフの清算をすませると出入り口に向かおうとしている。 ルイズに縋り付こうとする親父、かなり喜劇である。 そんなルイズと親父が笑えない漫才をかましている一方で。 「こいつはオ・デレータ!まさか、『使い手』がこんな鳥公だとは!」 ペットショップを見たデルフリンガーが驚きの声をあげた。 剣はペットショップの左翼に刻まれたルーンを注視している。 「君の知り合い?」 ペットショップに乗っかられているギーシュが疑問の声を挙げるが。 話題の鳥公はガン無視!ルイズの動向を覗っているだけだ。 そんなペットショップを見ながら、云々と唸っているデルフリンガーだが。 「よっしゃ!このデルフリンガー様をいますぐ買え鳥公!損はさせねーぜッ!」 何やら一人(一本?)で自己完結した。 しかし、どう見たとしてもペットショップが金を持っているようには見えない。 瞬時の判断で、ペットショップの主人であるルイズに矛先を代えると、俺を買え!オーラを出しながら自分の売り込みを始める 「貴族のネーチャンよ~!俺を買ってくれねーか!?」 買え!買え!と猛攻を続ける親父とデルフリンガーに負けたのか。 やれやれ、と溜息を突いて財布を取り出すルイズ。 その姿に喜ぶ親父。だが、彼の災難はこれからが始まりだった。 「十枚」 ルイズの冷淡な声。その手には金貨が十枚乗っている。 「へ?冗談がキツ「十枚」 「・・・・・・分かりましたあっしも勉強させてもらいまして九十「十枚」 「そ、それじゃ。デル公の厄介払い込みで八十「十枚」 「七十・・・それ以上は負ける事が出ゲッッ!? ガツン! 珍妙な声を出しながら、頭を机にぶつける親父。 何時の間にか近寄っていたルイズが親父の頭を掴んで机に叩きつけたのが原因だ。 フガフガ言いながらも、親父は何とかルイズの手を振り払おうとしたが。 ドン! 「ヒィ!」 顔の直ぐ脇にナイフを突き立てられて強引に活動を停止させられた 「金貨十枚で売るか売らないか・・・・・・私が聞いてるのはそれだけなんだけど?」 豚を見る目付きで哀れな親父を見つめるルイズ。 「ルイズ様。僕が用立てておきましょうか?」 我関せずな態度だったギーシュが状況にそぐわぬニコヤカな声をかける。 が、 「あんたは黙ってなさい!さあ!売るの売らないの!?どっち!?」 ギーシュを見もせずに脅迫を続けるルイズ 駄目押しとばかりに親父の鼻先で杖を揺らしている。殆ど強盗である。 「わ、わ、わかりやした!金貨10枚でお譲りいたします!!!!」 貴族が杖を掲げた。その事実に親父は戦慄し、恐喝に屈した。 机に置かれた金貨十枚を半泣きで集める。 ルイズはナイフと財布を懐にしまうと、鞘に収めたデルフリンガーをギーシュに放り投げて渡し店を出る。 2人と1羽が店を出た後、親父は唾を吐き捨てて忌々しげに叫んだ。 「今日は厄日だクソ!」
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馬に3時間程揺られて城下町に到着した私とペットショップとおまけ一人。・・・・・・3時間も乗っててちょっとお尻痛い しっかし、相変わらず人がいっぱい居るわねぇ。歩いていると肩が人にぶつかって痛い。 数が半分ぐらい減って無くなればちょうど良い具合になるのに。 それにしても・・・・・・ 「ペットショップ?」 さっきからペットショップの様子がおかしい。 後ろをチラチラと振り返って、何か気になるものでもあるのかしら? ちゃんと集中してもらわないと困るわけだけど。 零落れた貴族の中に魔法を使ってスリや強盗の犯罪を企てる社会不適格者が居るから、そんな駄目人間の魔の手が私に伸びないようにしなさいよ!って道中で散々話したのに。 まあ、良いわ。アホ鳥がしっかりしてないなら。私がその分しっかりしてれば良いだけだし。 え~っと、この曲がり角の路地裏だったわね? 変な臭いがするしゴミや汚物が道端に転がってて汚い所・・・・・・平民の中にさえも入る事が出来ない爪弾きに相応しい場所ね。 こんな所に居ると体が腐りそう、とっとと用事済ませなくちゃ。 確か、あの四辻あるピエモンの秘薬屋の近くにあったような。 ・・・・・・後ろをちょっと振り向いてみる。 ニコニコ 奇妙な笑みを浮かべたギーシュが私の後ろに着いて来てる。これなんてストーカー? ・・・・気にしてもしょうがないし、放っとこ放っとこ。 そして前を向こうとした瞬間。 ドン 「気を付けろガキッ!」 小汚い身なりをした男が私の体にぶつかった。 小柄な私はそ衝撃にたたらを踏んでよろける。 痛たた。前見て歩きなさいよね!・・・ン?懐が・・・ 考えるより先に、捨てゼリフを残してその場を去ろうとする小汚い男の指を私は掴んだ。 ポキッ 指が曲がってはいけない方向に曲がり、小枝を折るような音が辺りに響く。 「へぇっ?」 呆けたような声を出す男の顔。 その声に反応する事無く、私は指を引っ張りながら、男の足を蹴り払った。 グルン!ドンッ!ボクン! 面白い程無様に1回転した男は勢い良く地面に叩き付けられ。 掴んだままの手を捻り、足の助けを借りて男の肩を外す。 肩の激痛と地面に叩き付けられた衝撃で息が詰まったのか、ヒュウヒュウと喘ぐ男の無事な方の手から――――私の財布が零れた。 (この肥溜めで生まれた玉無しヘナチンの癖に私の財布を! そのシリの穴フイた指でぎろうなんてぇ~~~~~~~っ!! こいつはメチャゆるせないわねぇぇぇ~~~っ!!!) 貴族様からスリをしようなんて不届き者はどうするべきか? コンマ数秒で行われた脳内会議は満場一致で笑顔の死刑判決。 体格的な問題でアルゼンチンバックブリーガーはできないのが残念だけど その代わりに、ヘドぶち吐けッ!とばかりに即、男の顔や腹に蹴りの連打を見舞った! 何故かギーシュまで参加してるけど関係無いわ!死刑執行! ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!!!!! 路地裏に響き渡る破砕音と男の悲鳴。 「ふぅ」 数十秒後、良い汗を拭って何事も無かったかのように歩き出すルイズと従者一人と一羽。 歩き去ったその場所には顔の穴全てから黄色い汁を垂れ流してピクリとも動かない男だけが残った
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ここは魔法学院にある教室の内の一つ。 ルイズ達は、ここで『土』系統の魔法の講義を受けることになっている。 後ろの壁に様々な使い魔が並んでいる。サラマンダー、ネズミ、モグラ、ヘビ、ドラゴン… 召喚が終わってから初めての授業、本来なら使い魔の見せ合いでかなり騒がしくなるはず。 だが、教室はとても静かだった、ある種の異様な雰囲気に包まれている。 その原因は何故かルイズの傍らに居る使い魔。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ただ立っているだけなのに、周囲に奇妙な威圧感を撒き散らしている 教室の空気がやたらと重い。ルイズの周りの空気は更に重く、隣に居る生徒達は物凄く不幸だった。胃に穴が開くかもしれない 授業が早く終ることを殆どの生徒達が祈っていた それはルイズも例外では無い、が。 (お腹減った・・・・・・) 早く終わってくれ、と祈る理由は彼女だけ全く別。 寝坊した結果、朝食に間に合わなかった。故にルイズはお腹が空いていた 頭には昼食の事しか無く、ペットショップの威圧感など全く感じていない。ある意味大物である 生徒達が威圧感に苦しみ、ルイズが空きっ腹に苦しんでいる時 「ミス・ヴァリエール、あなたの使い魔ですが・・・・・・何と言うか・・・・・・外に出してもらえないでしょうか?」 空気を掻き乱す雑音が全く無い空間は、教師にとってある意味理想的である が、担当教師のミス・シュヴルーズは空気の重さに耐えられる程の神経を所有していなかった とうとう耐えかねて発言した途端、教室に妙な安心感が漂う。しかし。 ギロッ! ペットショップからガンを飛ばされた! シュヴルーズの細い神経は千切れる寸前になりかける 口から悲鳴が漏れかけるが、貴族としてのプライドを限界まで使用し何とか抑える。強い女性である。 言い知れぬ敗北感を感じながら、先程の言葉をスルーしてそのまま授業を続けようとする。 だが、彼女の不幸は更に続いた。 「え・・・は、はいミス・シュヴルーズ!な、何でしょうか!?」 テンパったルイズの声 昼食の事で頭がいっぱいいっぱいだった彼女は、シュヴルーズの声を全く聞いていなかったのである! そんなルイズの顔を苦虫を噛み潰したような目で見るシュヴルーズ。 彼女は『教室から使い魔と一緒に出て行ってください』と伝えたかった・・・・・・本当に伝えたかった! 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 強烈な威圧感に続いて殺気まで放ってくるペットショップがそれを許さない 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 代わりに取り敢えず錬金をやらせようとしたが 彼女がそう口にした途端、教室の生徒の顔が恐怖に染まった。 生徒達はペットショップの威圧感を忘れてシュヴルーズに抗議する! 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 だが、被害に遭ってない彼女は何で生徒達がそんなに怯えるか『理解不能ッ!』 それよりもペットショップが怖い彼女は、とっととルイズに錬金をやらせて授業を終わりにさせたかった。 「皆さん静かに!ミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってごらんなさい!」 教壇へ向かっていくルイズとペットショップ。 それを見る生徒達は、何故に使い魔がルイズに着いて行くのか?と疑問に思った しかし今重要な事は疑問を解くより先に、一刻も早く自分の身を守る事!急いで机の下に避難したり、教室から脱出する! それを尻目に見ながらルイズは杖を掲げて、石の錬金を始めようとする。 彼女は失敗して爆発する事など毛の先ほども考えていなかった。 腹が減って思考力が減退していたのもあったが、サモン・サーヴァントを成功させたのが自信になっていたからである ペットショップの召喚により間違った自信が付いてしまったルイズ 万全を期して、石に自分の限界を超える勢いで魔力を込めて詠唱を始める そして――――――――巨大な爆発が起こった。 凄い爆発が起こった、石が、先生が、その他諸々が吹っ飛んじゃった 「・・・・・・・・・ちょっと失敗しちゃったようね」 あはは、と笑って済ませようとしたが、顔の引き攣りを止める事が出来ない。サモン・サーヴァント成功の自信が崩れそうだわ。 と、そこで私は気付いた 「あれ?」 至近距離で爆発が起きたのに、私無事だ。埃一つ付いてない 机の下に避難していたクラスメイトも黒い煙を吐いていたりして無傷じゃないのに。これってどういうこと? 疑問に思った私は周囲を注意深く見てみる、粉々になった石の欠片、気絶した先生、粉々になった――― 「これって氷?」 床に氷が散乱している、誰かが『水』の魔法でも使ったのかしら? ――――思い出した。今朝、滅茶苦茶に粉砕された廊下にも氷が落ちてたわね それにキュルケが、―廊下の窓や床もアンタの使い魔が滅茶苦茶に―とか何とか言ってたような。ムカツクからあまり思い出したくは無いけど 隣のペットショップを見る・・・・・・こいつも無事ね。となると、こいつが何かやったから私も無事なのかしら? 「この氷出したのってあんた?」 床に落ちている氷を杖で指しながら質問してみる私。だけどペットショップは何か考えてるみたいで私の質問に答えない。ご主人様を無視するとは良い度胸してるわね ・・・・・・・・・まあそんな事は別にいいや、爆発させた罰として教室の後片付けを命じられそうだし、今の内に箒と塵取りをペットショップに持って来させよ。 あぁ、それにしてもお腹減ったなぁ 私は女の言っている事を聞いていた。すると様々な事が分かった 驚くべき事にこの世界には『魔法』があると言う事だ スタンドとは違い、一つだけでも色々なことができるようだ。 マスターの部屋に侵入した二人の女は新手のスタンド使いかと思ったが、どうやら違うらしい。あの時あの二人が使ったのが『魔法』と言う事か (何で驚く?)(この世界?) ・・・・・・・・・・・・疑問が浮かぶのはこれで何回目だ?さすがにウンザリする。 考えても分からない事なので、無理矢理疑問を忘却して前を向く。 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 女が何かを言っている。『錬金』。あの石を金属に変えろと言う事か マスターが立ち上がって前に歩いていく、私もそれに続く。 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 黙っていた奴等が何かを喚いている。『ゼロのルイズ』とは?何をそんなに慌ててるんだ? そして、マスターが杖を掲げて、何かを唱え始め――――私の本能が警鐘を鳴らした!『危険!』『危険!』『危険!』 理由を考えるより早く!本能が命ずるままにスタンドを使い、マスターと私を氷の盾で包む! ドグォォォォン! 一瞬後に爆発! 強烈な爆風が急造の氷の盾を粉々にするが、辛うじて私とマスターは無傷だ。 そして『理解』した。なるほど・・・・・・マスターが魔法を使うと爆発するから奴等はあんなに慌てていたのか。 奴等の言動から考えるに、マスターが爆発を起こすのは1度や2度の事では――――― (違う!)(マスターは!)(マスターの能力は!)(マスターの『スタンド』は!)(『世界』を―――) 「ペットショップ!!!あそこにある塵取りと箒持って来て!」 いきなりのマスターの声に意識が覚醒した。顔を上げるとマスターの怒ったような顔 もう少しで何かを思い出せそうな気がした、が。 自身の思考活動を優先するより先に、マスターの命令を優先させる事が重要だと判断 私は、マスターが杖で指し示す用具入れに向けて飛んで行った ・・・・・・この後、掃除の大部分をペットショップがやらされる事になったのは割と関係無い蛇足である
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3-541キュルケとサイト 4-15キュルケとコルベール 4-636キュルケの指導 6-292シャルロットの眠り 10-82タバサの寝場所 13-492キュルケメイドする。の巻 15-828微熱の唇 18-554
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食堂に着いた私は驚愕した。 (マスターが居ない!?) あの眠りの深さから見ても後一時間は起きないと予想していたが。 マスターの姿は何処にも無く、辺りには爆発の後だけがある。敵に襲われたのだろうか!? 下僕を調達するためとは言え、マスターから目を離した私の許されないミスだ。 自分で自分を殺したくなったが、すぐさまマスターの捜索を開始しようとする。 「あ!ペットショップさん!」 声が私を呼び止めた。 振り向くと、私に何故か感謝の言葉を述べたメイド服の女の姿が見える。 マスターの安否が気になる私はそれを無視して食堂から飛び去ろうとするが。 「ま、待ってください!」 慌てたように呼び止めて来た。何の用だ? ・・・・・・もしかしたらマスターの事で何か知っているのか! 私は期待を込めた視線をメイド服に向ける。 「ミス・ヴァリエールから食事抜きにされたと聞きまして、残り物ですがこれをどうぞ」 メイド服は盆に乗っている肉を差し出した。 そんな女に私は失望を止められなかった、確かに腹は空いている。 だが、そんなくだらない事で私の邪魔をするとはッ! 冷たい殺意を持って、メイド服を血祭りに上げようとしかけた寸前 「ルイズなら部屋に戻ってる」 本を読んでいる青髪眼鏡の女がそう告げる。 それが真実か考えるより先に、私は確かめるべく食堂を飛び出しマスターの部屋に飛んで行った。 何時の間にか直っているドアを足で開け、慌てて部屋に飛び込む。 居た!ベッドの上で横になっている。 「うーーーーん・・・・・・zzzz」 マスターの寝息が聞こえる、どうやら眠っているようだ。 私は安心してほっと一息つくと、部屋の外に出てドアの前に立つ。 「はぁはぁ・・・・・・ま、待ってくださいよ~ペットショップさん」 視線を向けると傍で息を切らせているメイド服が見える。 五月蝿い、マスターの睡眠を邪魔するな。やはり始末するべきか。 と、そこで疑問に思った。何故、あの女は私の名前を知っているのだ? 「私が教えた」 そのメイド服の横から、ひょっこり現れた青髪眼鏡が又してもそう告げ、何処かに歩いて行った。 ・・・・・・あの青髪眼鏡は私の考えが読めるのだろうか。気味が悪い。 メイド服の手には盆があった、私に食事を運ぶためだけにここまで来たのか?・・・・・・ありえない 盆の上に乗ってる肉を胡散臭く感じる、毒でも入ってるんじゃないだろうな。 (奴隷はまだ来ないのか?) 左右を見回すが影も形も見えない、全くどこで道草を食ってるんだ。 しょうがない、覚悟を決めるか。 「キョキョ」 盆の上に飛び乗り、足元にある肉を少しだけ啄ばむ。 胃に納めて、10秒、20秒、30秒、40秒――――特に何とも無い ・・・・・・私の思い過ごしだったようだ。 しかし、一口食べてしまった事により、空腹感が刺激されてしまった。 そのまま勢い良く齧り付いて、全てを綺麗に平らげる。 「ペットショップさんのお口にあってよかったです」 私が完食した事に対してメイド服は嬉しそうに微笑んだ。何処か笑える所でもあったのか? 「お腹が空いたらまた厨房に来てくださいね」 分かったからとっとと帰れ。マスターの睡眠の邪魔だ。 メイド服が去って数時間後―――― 「はははは。待たせてすまなかったねペットショップ」 脳天気に笑いながら下僕が現れた。遅いぞ。 ・・・・・・お前の後ろに付いて来ているモグラは一体なんだ? 「僕の使い魔ヴェルダンデさ。どうだい、美しいだろう?ルイズ様の使い魔である君にも引けを取らないさ」 美しい・・・・・・美的感覚が狂っているのか?まあ良い。 自慢そうに眼鏡を揺らしながら答え――――眼鏡?何故眼鏡を掛けているんだ? 「君にやられた傷がまだ完全に癒えて無くてね、目がまだぼんやりするんだ。 だから眼鏡を掛けているんだよ。」 なるほど良く分かった。それでだが・・・・・・お前に与えられた仕事は理解しているな? 「ルイズ様に害を成す敵の排除だね」 違う、それは私の仕事だ。 「ああ・・・外敵の攻撃からルイズ様を守る盾となる事だね?」 そうだ。その通りだ。 「はははは、青銅のギーシュの二つ名は伊達じゃないさ、君の期待にはきっちり応えて見せるよ・・・命に代えてもね」 等と言いながら、ルイズの部屋の前で立ち続ける、一人と一匹と一羽 どうでも良いがここは女子寮であるが、気にも留めてない所が素敵に無敵であった。
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『キュルケ怒りの鉄拳 その3』 男子生徒の一人がキュルケに目を止めた。 一組の眼が、ぐったりとした猫背のキュルケをしばし見つめる。 普段のキュルケからは考えられない弛緩した姿勢のためか、 ボリュームのある赤毛の隙間から褐色の首筋が垣間見えた。 キュルケを、彼女の首筋を、じっと見つめる男子生徒の表情が変化していく。 困惑からいぶかりへ、いぶかりから驚愕へ、驚愕から抑えきれないクスクス笑いへ。 隣の生徒をつつき、キュルケを指差す。 その生徒から別の生徒へ、また違う生徒へと笑いが伝播していき、 やがて笑われている本人が気づかずにはいられないほど大きくなった。 理由もなく笑われて腹を立てない人間はいない。 おかしな夢のせいで機嫌の悪いキュルケならなおのことだ。 怒りを込めた調子で何がおかしいのかと問うキュルケに対し、 朝から首筋にキスマークとはおかしくないわけがない、と返してきた。 ハッとぼんのくぼ辺りを押さえるキュルケ。 覚えがあるらしい様子がさらなる笑いを呼び込んだ。 シャルロットは我関せずとサラダを咀嚼している。 さらにギーシュが追い討ちをかけた。 自称キスマーク鑑定家のギーシュによると、 あのキスマーク跡から類推される相手の性別は、なんと女性。 ミス・ツェルプストーの趣味はどこまでも大らかだと肩をすくめる。 ギーシュのおどけた仕草が周囲のにやにや笑いを大爆笑に変えた。 「アー……?」 笑い笑われる中、ドラゴンズ・ドリームは何かを思い出しかけた。 キュルケのアンラッキーアイテムが関わっているような気がしてならない。 キュルケが椅子を引き、大爆笑の中、静かに立ち上がった。 その顔を見たものが一人、また一人と口をつぐみ、潮が引くように笑いが消える。 言い訳じみた言葉を口の中で呟きながら、視線を外し、席に戻っていく。 顔を伏せて笑っていたせいで未だに気がついていない一人の男子生徒――ギーシュ――を除き。 「アー……」 ドラゴンズ・ドリームには、何がどうしてどうなるのかが読めてきた。 周囲に遅れて数十秒。 ギーシュもようやく気がついた。 不審げに周囲を見回し、その過程でキュルケの顔が視界に入り、ギーシュは固まった。 他の人間と同じように、何とか誤魔化し席へ戻ろうとしたが、 緊張と恐怖が足をもつれさせ、たたらを踏んだ。 何も無ければキュルケも睨むだけで許しただろうに、ギーシュは事を起こしてしまう。 「アー……」 初めて見てから一日も経ってはいなかったが、 ドラゴンズ・ドリームにもギーシュの人となりがはっきりと分かった。 そしてこの後何が起こるのかも。 転びはしなかったものの、よろけたギーシュはシャルロットへと倒れこんだ。 シャルロットが体格に見合わぬ力で支え、双方倒れることこそなかったが、 不幸にもギーシュの肘がシャルロットの鼻を直撃した。 一瞬の間をおき、シャルロットの鼻から一滴の鼻血が垂れ落ちる。 ギーシュは慌てて謝罪し、ハンカチを取り出し差し出そうとした。が、できなかった。 キュルケがキレた。 「アー。アー。アー」 ノーモーションからのソバットが炸裂した。 鼻血を撒き散らし、ギーシュの体がテーブルの上を滑る。 その上にあった豪勢な料理の数々を左右に吹き飛ばし、 ある者はソースで服を汚し、ある者は顔面に熱いスープが跳ねた。 かっ飛んだ料理は他学年の机にも闖入した。 ギーシュの反吐がスープに混ざった一年生から抗議の声が上がり、 鶏の胸肉を頭の上に乗せた三年生が憤怒の形相で立ち上がる。 そんな騒ぎに構うことなく、キュルケが走った。 さらなる打擲を加えるべく、長テーブルの上を駆けてギーシュを目指す。 食器と料理の類はギーシュがあらかた片付けたため、大変に走りやすい。 「アー、コウナルわナ」 ただでさえ混乱の極地にあったギーシュだが、 これによって混乱から恐慌へと転がり落ちた。 テーブルの上で立ち上がろうとしたが、足がふらつき立ち上がれない。 最悪な状況で、目の前には怒れるキュルケ。 攻撃をガードすべきか。 女性限定で七枚舌と恐れられた弁舌を振るい説得するか。 とりあえずテーブルの下に転げ落ちて攻撃をやり過ごすか。 逆転のクロスカウンターで反撃するか。 攻撃に合わせ、何らかのアクションをとろうとしていたようだが、 キュルケが脚を上げ、彼女の太ももがあらわになり、さらに下着が覗き、 時間にしてコンマ数秒心が捕らわれ、彼のやろうとしていたことは水泡に帰した。 ギーシュが水平に飛んだ。 その表情はなぜか幸せそうだった。 「アー……アー……」 そこかしこで連鎖的に乱闘が発生している。 ケンゾージジイ顔負けの飛び蹴りがテーブルを蹴り飛ばした。 壁の折れ釘に引っかかり、行くも退くもできずモンモランシーがもがいている。 這って逃げようとしたマリコルヌが襟を掴まれ引きずり込まれた。 教師を呼ぼうと入り口へ走り寄ったシエスタの後頭部に革靴が命中した。 キュルケがギーシュに馬乗りになり、強烈なパウンドを叩き込んでいる。 シャルロットは鼻血が流れるに任せてサラダを食べていた。 ドラゴンズ・ドリームはこれによく似た光景を見たことがあった。 「アー、ファイトクラブだねコレ。隕石落ちてコネーだろうナ」 騒ぎは大きくなるばかりで静まる気配を見せない。 ギーシュはかつてギーシュだった何かに変貌しようとしている。 ドラゴンズ・ドリームは心に決めた。 もし認識してもらえるようになったとしたら、真っ先にギーシュの吉兆を探してやろう。 「アー……とりあえずルイズ探索の旅デモ続けるカ」
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兄貴・DIO「「パーティーターイ!」」 番鳥ギーシュ「NOOOOO~~~!?」 こんな昼過ぎに、ウ"ェストリ広場で闘いを繰り広げるのは誰だろう。 それは番鳥ギーシュとペット・ショップだ。番鳥ギーシュは焦って杖をひしと抱きかかえている。 星屑 「同胞よ、なぜ焦っているのだ」 番鳥ギーシュ 「星屑には奴等が見えないの。カラカラミイラのと、全身にナイフを刺している・・・」 奴隷 「あれは兄貴(故)とDIOだ・・・」 兄貴(故)・DIO 「「我らがはらから、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはきれいな花が咲いているし、金の服を私の母さんがたくさん用意して待っているよ。」」 番鳥ギーシュ 「盲目、鉄!きこえないの。奴等がぼくになにかいうよ。」 盲目 「落ち着きたまえ、観客達がざわめいているだけだよ。」 兄貴(故)・DIO 「「いい子だ、我らと一緒に行こう。私の彼女たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ。」」 番鳥ギーシュ 「絶頂、亜空!見えないの、あの暗いところにあいつらが!」 絶頂 「見えるよ。だが、あれはルイズが建物を爆破したせいでここにまで立ち込めてきた黒煙だよ。」 兄貴・DIO 「「愛しているよ、同胞。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆくWRYYY!」 番鳥ギーシュ 「、吉良!奴等がぼくをつかまえる!奴等がぼくをひどい目にあわせる!」 ギーシュ達はぎょっとして、決闘の行く末を見届ける。 一縷の望みを胸に抱え、やっとの思いで決着がついた時には… 番鳥ギーシュの眼球はすでにくりぬかれアッー! 星屑「うーん、うーん、痛いよー」 奴隷「大丈夫か星屑」 偉大「怪我をしたと聞いて飛んできたぞ」 絶頂「ほら果物も持ってきたよ」 星屑「わぁ、ありがとう。何だか元気が出てきたよ」 静か「しかしさすがだ。まさかルイズを助けるなんてね」 呼べ「僕達は君を誇りに思うよ」 DIO「だから……・……安心して食べたまえ。僕の手製の『おはぎ』を」 兄貴「うん、こう見えても得意なんだ。『おはぎ』を作るの………………」 番鳥「さあ、いっぱいあるからみんなで食べておくれ…………」 星屑「え!? き、君達まで…………ありがとう」 偉大「待て待て待て。何でハルケギニアの世界観で『おはぎ』なんだ? ちょっと確認」 絶頂「針が入っている。これなんてひぐらし?」 DIO「ヤッバ~イ! バレた! 逃げよう!」 兄貴「チッ! もう少しだったものを!」 番鳥「それでは諸君、また会おう!」 亜空「醜い。実に醜いなぁ。同じギーシュ同士仲良くできないものか?」 DIO「ヤだなぁ、仲良くするに決まってるじゃないか」 兄貴「そうそう、君は期待の新人なんだからね」 番鳥「僕達で『DIOの館組』でも作ろうじゃあないか」 亜空「ヘルプミー! ヘルプ! ACT! 亀! 助けてくれ!」 ACT「そう言われてもなぁ、触らぬ神に祟り無しって言うし」 亀 「そんな事より僕は亀の中に入ってみたいな、楽しそうだ」 亜空「暗黒空間はイヤだぁぁぁ! 僕も『向こう側』に行きたいぃぃぃ!!」 亜空ギーシュ「杖折られてヌケサク呼ばわりだけど被害0!死ぬよりはマシ!やったー!」 兄貴ギーシュ(故)「死ねば良かったのに・・・・・・」 DIOギーシュ「血を吸われれば良かったのに・・・・・・」 番鳥ギーシュ「肉の芽植付けられれば良かったのにね~(にこにこ)」 星屑「それでは~ 亜空の無事を祝って」 奴隷・絶頂・見えない・鉄「乾杯~」 亜空「みんなありがとう。僕のためにこんな席を用意してくれて……」 奴隷「いやいや、一番の死亡フラグが折れたんだ。これは祝うしかないよ」 絶頂「まさかあのヴァニラ相手に杖を折られるだけで済むとはねぇ。正直今頃地獄で兄貴と嘆いてるんじゃあないかと思ってたよ」 見えない「それにしても、今DIOとか兄貴とか番鳥とかは何をやってるんだろうね」 鉄「きっと今頃五寸釘の調達にてんてこ舞いじゃないかなぁ?」 亜空「ちょっと変な冗談はやめてくれよ」 全員「あはははははははははは」 兄貴モン「ちょっと失礼するわよ」 絶頂「おっと、君は兄貴のところの……」 兄貴モン「兄貴から差し入れよ。亜空の無事を祝ってだって」 亜空「兄貴が?へえ、ありがたいね。てっきり恨まれてばっかりだと思っていたのに」 鉄「中身は何なのかな?」 兄貴モン「中身はわからないわ。でも、とりあえず持って行ってくれって。それじゃあ私はこのあたりでお暇するわよ」 見えない「配達お疲れ様~」 星屑「で、中身が気になるから早速開けてみようよ」 亜空「何が入ってるんだろうなぁ」 絶頂「藁人形が入ってたりして」 亜空「だから冗談はやめてってば」 全員「あははははははははははは」 兄貴モン「……で、届けてきたけど、いったいあの中には何が入っているの?」 兄貴「番鳥からもらった『肉の芽』を入れてみた」 DIO「ついでにワインの瓶に小便入りの紅茶を入れてやったぜ」 番鳥「ルイズも入れてやりたかったがさすがに容量的に無理だったぜ」 吉良「僕たちが地を舐めて屈辱を味わっているのにあいつらだけが幸せになるなんて許さん!」 兄貴「ハピネスデストローーーーイッ!!」 全員「Yeahhhhhhhhhhhhhhhhhhhhh!!!!」 兄貴モン「敵打ちは続けようかと思ったけどやめようかしら……」 兄貴「決を取りたいと思います。ACTはどうなるべきでしょう?」 星屑「燃えるゴミは月・水・金」 奴隷「ヤッダーバァアァァァァアアアア」 静か「手首! 手首!」 絶頂「終わりがないのが終わり」 見え「両目を潰す」 鉄の「カミソリを食べるべきだ」 亜空「ガオン」 DIO「さすがに今回ばかりは意見が一致したようだね…………」 番鳥「それじゃあお葬式の準備をしてくるね、ニコニコ」 ACT「僕は悪くない僕は悪くないメイドが勝手にメイドが勝手に……」 星屑「さて、久しぶりに座談会を開くわけだけど、なんでこんなに間が空いてしまったのかな?」 奴隷「DIOとか兄貴とかが暴れたから…… じゃないかな?」 兄貴「失敬な! いくらあと一人は地獄に来てほしいからって作品外から直接殺害するような真似はしないよ!」 絶頂「やりそうで怖いんだが」 番鳥「アハハ、かもね~」 奴隷「君はそのニヤケ顔をどうにかできんのか。どこぞの超能力イエスマンが浮かんで仕方ないんだ」 番鳥「無理無理~」 DIO「ところで、今日はゲストに新入りたちを連れてきてみたよ」 ACT「あぁ…… よかった。死ななくてよかった……」 波紋「き、貴族の格の違いで…… ま、負けた……」 愚者「ウフフフフフフ…… 決闘すっ飛ばされた…… 僕の見せ場が……」 星屑「何だか皆どことなくトリップしてるみたいなんだけど……」 番鳥「気にしない、キニシナ~イ」 ACT「絶対殺されると思ってたのに、生きててよかった~!」 星屑「あれだけのゲスっぷりを見せてたからね、康一君が相手じゃなかったら確実に死んでたね」 DIO「そうでもない。うちのDIOなら確実に無視してただろうね」 番鳥「僕のところのルイズ様なら逆に返り討ちにされてたんだろうな~」 波紋「その点、ジョナサンは紳士ですごく助かるよ。僕も見習ってみようかな」 DIO「そのジョナサンを少し貸してくれないか? どうにかしてあの黒ルイズを矯正したいんだ」 DIOルイズ「だれが『黒』なのかしら……」 奴隷「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」 絶頂「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 DIOルイズ「フフフ…… 悪いことを言うイケナイ仔はどこかしら? たっぷりと『おしおき』してあげないとねェ」 兄貴「お、俺は今恐怖しているッ! 一度死んで、恐怖を乗り越えたと思っていたのにッ!このオーラは間違いなく死をも超越しているッ!」 波紋「はッ! 皆、前を見るんだ!」 番鳥ルイズ「わ、我はひとり。ル、ルイズなりーーーーッ!!」 番鳥「ああ~っ、ルイズ様~」 ACT「ちょっ、番鳥くん早く逃げようよ!」 番鳥ルイズ「さ、猿め!!」 愚者「ぎゃああああああああ!! 出番が欲しいいいいいいいいい!!」 星屑「大変だ! 愚者がグシャッとされたぞ!!」 DIO「言っとる場合かーッ」 DIOルイズ「ああ…… 血のスープに浮k(以下自主規制)」 兄貴「ここは(自主規制)になった愚者を囮にして逃げるんだよォーーッ!」 波紋「安らかに眠っておくれ……」 絶頂「もう嫌だーーーーッ!! 僕たちはただ雑談してただけなのに何で命を危険に晒さなければいけないんだ!!」 DIO「大丈夫、この座談会はそれぞれの作品とは独立している。つまり自分たちの作品内で殺されなければ何度でも蘇るから。 そんなわけでポイっとな」 絶頂「裏切り者ォォォォォォォォォォォォ……」 愚者:頭を握りつぶされて死亡。出番なし。 絶頂:DIOルイズに血を吸われて死亡。絶頂いまだ訪れず。 他のギーシュ:命からがら逃げ出す。二度と座談会は開かないと心に誓うが、それでも開かれるものは開かれる。 番鳥「それでも彼らは生き返るんだよね~」 兄貴「納得いかーーん!!」 静か「やあ星屑、君もいよいよ出発だね!」 星屑「やあ静か、もう怪我の具合はいいのかい?」 静か「ははは、この会議フィールドではある程度の負傷は回復するようだ」 星屑「それはよかった! これからどんな旅になるのか楽しみだね!」 兄貴「ジローッ……」 静か「な、何だか視線を感じるんだが」 星屑「目を合わせるな。何を言ってくるか分からない」 兄貴「僕だって……僕だって……生きていれば今頃………………」 静か「に、逃げよう! 早くアルビオンに行くんだ、奴が追ってこれない場所に」 星屑「そうしようそうしよう!」 兄貴「逃がさん! DIO! 番鳥! カモォ~ン!!」 DIO「順調に物語が進行しているようだな。静か! 星屑!」 番鳥「この調子でがんばってね。そしてまた酷い目に遭ってね。ニコニコ」 静か「囲まれた!? こっちは2人、向こうは3人!」 星屑「ち、近寄るな! 僕達に近寄るな! 何をする気だ!」 兄貴「ギーシュ会議フィールドでは、ある程度の負傷は回復するんだったな?」 DIO「ならば手加減は無用」 番鳥「ハラワタをぶちまけよう。ニコニコ」 静か・星屑「ぎにゃあああああああああああ!!」 星屑「みんな聞いてくれ。重大発表がある」 絶頂「どうした?」 静か「何かトラブルでも?」 星屑「今から言うことは決して冗談なんかじゃあない、真剣に聞いてくれ」 奴隷「いいともさ。さあ何でも言ってごらん」 鉄の「いったい何の発表だい?」 星屑「ジョータローの年齢が……僕たちと同じだった」 絶頂「ははは、こやつめ」 奴隷「もうちょっと捻るべきだね」 星屑「ああ! みんな信じてないな!? ドチクショー!」 静か「信じろと言われてもあの顔で17歳? 馬鹿言うなよ」 鉄の「次からはもう少しマシな冗談をつくんだな」 星屑「誰も信じてくれない、なんてこったい」 DIO「奴はああ見えて……100歳を越えている……」 絶頂「ななななななんだってー!?」 奴隷「月までぶっとぶこの衝撃!」 静か「やっぱり奴は人間じゃなかったのかー!」 鉄の「恐ろしや恐ろしや」 星屑「待てーい! なんでそっちはそんなすぐ信じるのさ!」 DIO「これがカリスマ! 理解したかい星屑くん」 兄貴「17歳です。でも墓の下では老人です。17歳です」 Lギーシュ「登場を表明した名ギーシュの名前を何名か聞かせてください」 愚者ギーシュ「DIOが使い魔!? DIOギーシュ 彼は毎日3000本のナイフに刺され吸血のフラグを立てる。 ルイズも真っ黒だ。 ゼロの兄貴から兄貴ギーシュは死亡での参加! 道連れを週に三回も要求する! ゼロの番鳥から来た操り人形は番鳥ギーシュ!彼はDIOの館を守護したホルス神のスタンド使いペットショップの部下だ! そして在り来りマンモーニの出身だが承太郎に育てられ、ルイズに認められた天才ギーシュ! 星屑ギーシュ 通称星屑! 黄金陣営での天才がこのダークサイドで通用するのか…」 奴隷「…………終わったよ……」 星屑「…………ああ、見ていたよ」 奴隷「早く拷問が終わらないかなんて言っていた頃が懐かしい。実に晴れ晴れとした気分だ」 星屑「今夜は祝杯だ。誇り高い黄金の精神に……乾杯!」 兄貴「おっと、僕も及ばれされたいなぁ」 DIO「フフフ、美味しそうなワインじゃあないか」 奴隷「来たか……我等が宿敵」 星屑「いいだろう、お前達とも決着をつけてやる!」 奴隷「錬金集中強化ワルキューレ!」 星屑「クイーン・ワルキューレ!」 兄貴「暗黒面の力を……なめるなよ! ワルキューレよ出ろ!」 DIO「所詮ワルキューレはワルキューレ! ギーシュはギーシュでしかないのだ! 戦え僕のワルキューレ!」 奴隷「数は暗黒ギーシュの方が上か!」 星屑「だが質は黄金ギーシュが上だ! 勝負!」 バァーン! 奴隷・星屑の戦いはまだ始まったばかり! 戻る
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物語を語る前に、まず彼の生い立ちから説明を始めよう。 彼は孤高の存在だった。彼には不思議な能力があり、彼は何時も時間を持て余していた どんな獲物も彼にとっては鈍間な餌にすぎず、物心つく頃には既に親をその能力で殺し食べた。 故に彼にとっては同属も餌でしかない ともかく、彼の棲んでいた世界は、彼にとってあまりにも狭く、陳腐で退屈な日常に辟易していた。 より広い外界に出ても、彼の目に映るのは愚鈍な餌ばかり、彼は幻滅した。 そんな折に、とある館を見付けた時。 奇妙な感覚が彼を襲った。何かが自分を招いてるような奇天烈極まりない感覚 興味本位で窓から侵入した時――――何時の間にか目の前に男が立っているのに気付いた その男から強烈に発せられる威圧感。 生まれて初めて感じる恐怖と言う名の感情。 時が止まったかのような中で彼は死を確信した。 男は、そんな彼を見ながらこう言った・・・優しく子供に言い聞かせるように 「何も恐れることは無いんだよ、友達になろうじゃないか」 生まれて初めて「自分以上」の存在を認めた彼は、男に仕える事となった。 彼に与えられた役は門番、務めは館を探る者や許可無く立ち入る者の完全殺害! 彼は主の為にひたすら侵入者を殺し続けた、何も知らぬ老人や子供であろうとも情け容赦無しにッ!。 殺戮と殺戮と殺戮を続けていたそんなある日、彼は侵入者に『殺された』。 畜生働きをし続けた外道に相応しい最後――― だが・・・・・・どんな運命によるものなのか、彼の物語は未だ終ってはいなかったッ! 舞台は絵に描いたような青空と野原! 小鳥の声と小川のせせらぎが織り成すハーモニー! 絶好の昼寝日和と言えるだろう!・・・・・・だが! ドッグォォォォォォォォォォン!! これまた絵に描いたようなドデカイ爆発が起こった! 「兄貴ィ、あれって悪の怪人が自爆する時の爆発と似てないかなぁ?」 と、誰かに何故か聞きたくなる程に!それはもう凄い爆発であったッ! 辺りに立ち込める煙、煙、煙 その爆発を起こしたルイズは、咳き込みながら爆発源を見つめていた 彼女が(またなの?・・・・・・また失敗なの!?)、と思ってるかどうかは定かではないが ルイズの周りを取り囲む面子はそんなルイズを冷めた目で見ている 「ほら、どうせ爆発するんだからやったって意味無いってのにさぁ」 「毎回毎回爆発で済ますのもイイカゲンにしてもらいたいよ」 彼等も最初の頃はルイズの失敗に笑っていた。 しかし、終わりの無いのが終わり、のように魔法を使う→爆発。が常識となってては笑えない 幾ら努力をしても進歩の無い駄メイジ『ゼロのルイズ』 彼女を見るクラスメイト達の爆笑が苦笑に変わり、苦笑が冷笑に変わるのにそれ程時間は掛からなかった ルイズは蔑みの目を全身に感じながら、それに対抗する様に――見ようによっては自分に言い聞かせるように声を張り上げる 「見てなさいアンタ達!この煙が晴れたら私のビックでグレートな使い魔が出てくるんだからね!」 流れそうになる涙を気合と根性とその他諸々で押し留めながら虚勢を張るのがルイズの生き方 ・・・・・・しかし、ルイズの心境はそれとは真逆「使い魔!出てくるのを祈らずにはいられないッ!」ってやつだ そして煙がおさまったあと、そこに見えてきたものは―――――― 煙が晴れた先に―――鳥が倒れている。 一瞬、其処ら辺を飛んでいる鳥が爆発で落っこちたのかと錯覚したがそんな事は無い 『ルイズがサモン・サーヴァントを成功させた』 その事実に周りのクラスメイトが騒然となる 「ルイズがサモン・サーヴァントを成功させたァ!?」 「あのゼロのルイズでもやる時はやるもんだな」 「何か悪い事が起きるんじゃないでしょうね・・・・・・」 「シュール」 普段のルイズなら怒りに震えるであろう。だが、今のルイズの耳には届かない (うふ、うふふふふふふふ) 最高にハイ!な笑顔でをしながら全速力でルイズは倒れている鳥に近づいた 鳥をよく見てみる、種類は隼だろうか。何故か変な兜とスカーフを付けているが、最高にハイ!なルイズの目にはクールでファンキーなアクセサリーとして映っている だが、ルイズが近寄ってもその隼は動かない。動こうとしない。 幸せの絶頂に浸っていたルイズはすわと不安になった・・・・・・もしかして自分は死体を召喚したのではないだろうか? 慌てて隼の体に触って生存を確かめて見る。 (暖かい。息もしてるし気絶してるだけのようね) ならば問題無い、善は急げと言うし、儀式を始めよう 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 ルイズは屈んで、人間の口に当たる部分である隼の嘴に己の口を重ねた 私の意識は闇に包まれていた。子守唄のような声が繰り返し頭に響く。 (命令を遂行しなければならない)(何の?) (守らなければならない)(何を?) (■さなければならない)(何を?) (やらなければ)(何を?) (遂行しろ)(何を?)(守れ)(何を?)(■せ)(何を?)(やれ)(何を?) 突然、左翼に焼き鏝を押されたような熱が生まれた 「キョオオ―――z______ン!!!」 頭と肉体がコンマ数秒で覚醒!翼を振るわせて上昇する! そこで気が付いた、敵に吹き飛ばされたはずの右翼が直って・・敵?吹き飛ばされた? (敵とは?)(何故吹き飛ばれたと思った?) 目の前には何故か尻餅を突いている私のマスターの・・・・・・マスター? (こいつは違う)(何が?)(私の主人は・・・・・・)(何が?) 意識の一部に靄が掛かって、大事な部分が別の何かに改竄されているような、形容できない奇妙な感覚 羽ばたきながら私は首を傾げた 「キョオオ―――z______ン!!!」 「ひゃっ!?」 ビックリして尻餅を突いてしまった。いきなり目の前で大声を出されたら誰だって驚くだろうからこれは当然の行動に違いないうん 「・・・・・・終わりました」 埃を払いながら立ちあがり、教師に儀式が終わった事を伝える。ちょっと恥ずかしい 「全員終わりましたね。では皆さん学院内に戻ってください。」 そう言ってコルベール先生は宙に浮く。他の面子も宙に浮いて戻って行った。 私もフライを使おうとしたが――― ドン! やっぱりと言うか何と言うか爆発が起こった。成功すると思ったのになぁ、ちょっと落ち込む 「来なさい」 呆けたような顔をしている使い魔に告げる そしたらドギュュゥゥゥン!なんて音を経てそうな勢いで私の肩に飛んで来・・・結構怖いわね そこで、使い魔のスカーフに文字が書いてあるのが分かった (ペットショップ、使い魔の名前かしら?) 読み終わってから気付いた。スカーフに書かれている文字はゲルマニア語とは全く違う。 (何で私この文字を読めたのかしら?まっ、どうでもいっか) 寮に帰っていくルイズと使い魔『ペットショップ』 ――――幸福と栄光の象徴を手に入れたルイズはどんな運命に導かれるのだろうか?
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【種別】 メイジ 【所属】 ゲルマニア 【属性】 火 【解説】 フルネームは「キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー」 トリステイン魔法学院に通う。ルイズの級友。18歳 二つ名は微熱。先祖代々の因縁でルイズとは犬猿の仲。 その理由は、ツェルプストー家がヴァリエール家の恋人を先祖代々に渡り奪ってきた為。 火系統の魔法を得意とするトライアングルメイジで、帝政ゲルマニアのヴィンドボナ魔法学校を中退後、祖国から留学してきた。 留学の理由は、「家に居ると親が縁談を勧めてくるのに嫌気が差したから」らしい。 燃えるような赤い髪と瞳、褐色の肌を持つ。身長は171サント、スリーサイズはB94/W63/H95とグラマラスな体型。 趣味はジグソーパズル、特技はハープと意外な一面も。嫌いなものは雨とルイズ。 その美貌とプロポーションにより1ダース近い恋人を魅了しており、才人にも熱烈なアプローチを仕掛けたりする。 しかし、その性格は熱し易く冷め易い為、一人と長く居ることはない。 タバサとは入学以来の親友であり、彼女の思考をその無表情な顔から読み取ることができる。 お互いに詮索し合わない程度に一緒に居るが、タバサの境遇を知ってからは、以前よりも更に深い気持ちをいだくようになった。 また累代の敵でもあるルイズに対しても、才人との仲が疎遠になった時にはそれとなくフォローすると言ったところもある。